Kobeさん2回目のクラビ旅行記
2002/08/11〜2002/08/16
  クラビを後にし、バンコクへの空路、機内での軽食を頬張りながら、その人は言った。
「私、こっちに来てからまだ1度も満腹になってないなあ」 つい2時間前にナイトマーケットで口にしたカニやエビおよびカオニャウ(もち米ご飯)、デザートのパンケーキにココナッツシェイク、そしてさくらで食べた甘い砂糖菓子は、いったいどこへ消えたというのだ。
そして軽食に手をつけようとしない私を見てこう続けた。 「食欲ないの?」‥‥ 食欲ないんじゃないわい!満腹なんじゃい!普通の人はそうなんだよ、ゆ〜さん。。。
★でいろいろなスポットや食べ物の満足度を表現しています。 5つ星が満点、3つ星が普通 。 ご参考に!
  1日目
  バンコクで合流したゆ〜さんと共に8:05発TG249にて空路クラビへ
薄曇だったバンコク上空から、雲が厚くならないことを祈りつつ窓から外を見ていると、 クラビへ着く頃には晴れ間も顔を出し始めた。 最も心配していた天気も大丈夫かなと、胸を撫で下ろす。
送迎をお願いしていたさくらのお父さん運転の「さくら号」にてタウンへ。 30分弱でさくらへ到着。 またまたお世話になります! 今回も事前にクラビ&ピピのホテル5泊分と、往復のボートの手配をお願いしておりました。
いすに座って一息ついていると、ゆ〜さんがバッグをごそごそ。 取り出したのは、ゆかこさんへのお土産。 しまった!そこまで気が回らなかった! 「2人からのお土産です」って言ってくれればいいのに。 (ムリムリ!お土産は、博多名物明太マヨネーズだったしね)
しばしの再会の談笑の後、本日の目的地ピピへ向けて出発。 船の中でね、とさくらでいただいたカオニャウ&鳥の串焼きはとても美味しかった★★★★★ 温かいうちにと思い、ボートで席につくなり平らげてしまいました。
10時半チャオファ桟橋発のボートで約1時間半、バンコクでの夜更かしを補うべく、うとうとしてたらあっという間にピピのトンサイベイ
船を降り、ホテルの客引きを笑顔で振り切りながらメインストリートへ。 角に賑わってる店があるので目をやると、何とセブンイレブン! その角を左へ曲がり数十メートル歩くと今回宿泊のピピアイランドカバナロビーは南国リゾートっぽくなかなかの造りであったが、部屋に関しては特筆すべきものはなし★★★ ゆ〜さんはフロントに言って、見晴らしのいい部屋に変更したとのこと。
チェックイン後、明日のダイビングツアーのための講習に向かったゆ〜さんと別 れ、まずは東京& バンコクでの汗と埃を流し落とすために一泳ぎする。 ホテルのプールの奥はすぐローダラムベイのビーチ
とりあえず足だけ入ったが、雨季のためかそんなにキレイなわけでもなかったので、プールへ戻る。
プールは、決して豪華さはないが、深いところは1.7mあるし、反対側は子供向けに浅くなって いるようなので、結構泳ぎ勝手はいい★★★
プールから上がると、木陰のベッドで昼寝。 東京の連日の熱帯夜でしばらく遠ざかっていた涼しい風が、とても心地よい。
さあて、明日は何をするかな? 出発前はいろいろ選択肢を考えていたが、折角の楽園Babeで細かいことを考える気にもならず、 明日は1人だしオーソドックスにシュノーケリングツアーに参加することにしよう
夏の暑さと、クラビ・ピピに来た悦びで熱くなっていた体温をプールで一しきり冷ましてから、メインストリートへ出てツアーを探す。 ツアーは、多くのショップで扱っているようで探すのには全く苦労しない。 むしろ、多くの中からどこを選ぼうか悩むほど。
ツアーは、ほぼどこも同じルートで、料金もロングテール300B、ビッグボート500Bとほぼ同額。 となると、選択要因はただ1つ。 やっぱ、きれいな女性が担当しているところに吸い込まれちゃうよねえ。
ということで、メインストリートを1往復して、選ばれしミスツアーデスクへ問い掛ける。 ところが、人数が集まらないから今は受け付けていないとのつれない返事。 振られ気分の私は、身勝手なもので急にどこのショップでもよくなり、すぐ隣へ移動。
しかしこれが大当たり! 対応してくれたのは、ダブルジミー(ジム・キャリーとジミー大西です)を足して2で割ったようなルックス の好青年。
「ドコカラキマシタカ?」と日本語で話し掛けてくる
わかってるんじゃん!と突っ込む訳にもいかず、「I'm from Tokyo, Japan」と、何故か英語で答えてしまう。
「ワールドカップ、イキマシタカ?」 「テレビで見ました?」 「ナゼ、イカナイデスカ?」
「チケット取るのが難しかったからです」
「ソレハ、3年ネ」
「3年?」
「イケナクテ3年ネ」
「3年じゃない! 残念! ザ・ン・ネ・ン」
「アッ、ソウデスネ、ザンネンネ」
などと、セイン・カミュのような突込みをしつつ、話を続ける
「明日シュノーケリングに行きたいんだけど?」
すると待ってましたとばかりに彼は立ち上がり、シュノーケリングツアーのポスターを指差した。 なるほど、地図つきのポスターは行くルートと、ランチやシュノーケリング道具など料金に含まれているものも 明確に説明されていてわかりやすい
ところが彼はどうしても日本語で説明したいらしい
「9ジニトンサイカラボートガデマス。ハジメハ、バイキングケイブニイキマス。ココハ、、、」
と、ポスターの矢印の順にツアーのスタートから説明を始める。 日本であれば、せっかちな私は間違いなく会話をさえぎり、すぐ申し込み手続きをしたであろう。 しかし、ピピの南国情緒がそうさせるのか、このナイスガイの笑顔のせいなのか、彼の日本語をサポートしながら 説明を聞きつづける。 内容なんか関係ない。彼の日本語が正しく話されているかのみをハラハラしながら、そして時に訂正しながら 耳を傾ける。
最後のモンキービーチを後にし、ついにトンサイへ帰還。 そして、数分にわたる彼のスピーチも無事終了。
何ともいえない達成感をかみ締めながら、2人で硬い握手。 一仕事終えた彼はようやく腰を下ろす。 そして一息ついた後、私にこう言った。 「デ、サンカシマスカ?」
料金は他より50B安く、ビッグボートで450B。 ランチと、マスク、シュノーケル、Fin、ライフジャケット付き。
当日は8:35にショップ前に集合とのこと。 皆さん、ツアーの申込みはこのナイスガイのショップがおすすめ★★★★★ セブンイレブンからメインストリートを20mくらい行った右手で「Andaman Master」の看板が 目印。 必ずや、あなたをファニエストジャパニースの世界へ引き込んでくれるでしょう。 「すげえ、すげえ」(ボビー風に)
話が前後するが、ツアーのショップを探していると、小腹の空いた私を待っていたかのようなパンケーキの屋台をすぐに発見。 バナナシェイクとココナッツパンケーキを頼む。45B。 パンケーキとは書いてあるもののクレープのことなんだろうと思いながら作るのを見ていると、クレープのそれとは明らかに違う固形の生地を鉄板上で伸ばしていく。 具となるココナッツを乗せて折りたたんでいくが、油としてバターを使ってるからか、やたら焦げている。 サイの目状に切れ目を入れて楊枝がささったできあがりはクレープには程遠く、阪地下のイカ焼きか韓国チジミか といった感じ。 もっとキレイに焼けよと思いつつ、1口食べてみると意外にもこれが美味!★★★★ 焦げ目のカリカリ感と、表面にたっぷりかけられたチョコと具の甘みが絶妙のマッチング。 これがピピ名物?パンケーキと後で知った。 確かにメインストリートでは、数件おきにパンケーキ屋があるもんね。
ゆ〜さんと合流し、夕飯前にビューポイントでサンセット見ることに。 歩いて、20分程度だという。 つい数週間前、伊豆の城ヶ崎のつり橋まで2時間かけてトレッキングしてきたばかりの私は、ついてくるゆ〜さんをお構いなしに余裕綽々で軽い軽いと階段を速いペースで駆け上っていく
ところが、ピピの山は険しかった。 急勾配の階段は、次第に私から言葉を奪い、大量 の汗を引き出す。 階段は終わるも、ゴールはまだまだ、上り坂はつづく。 ここで一休み。 順位を逆転され、ゆ〜さんの背中を見ながら再スタート。 引き離されず付いていくのに精一杯。 マラソンのトップ集団から遅れていくランナーはこんな気分なのかなあ。
やっとの思いでゴールへ辿りつく。 夕暮れに近いこともあり、心地いい風が汗をかいた身体を癒してくれる。 絶景を楽しむ前に、手頃な岩に腰を下ろしこの風に全身を曝す。 ふと横の岩に目をやると、我々の直前に着いたであろう欧米人が、私と同じように汗をかき、同じように風を浴びな がら座っている。 目が合うと、奇妙な連帯感が芽生えお互いに笑いかけた。 「やれやれ」
ビューポイントからの眺めは期待にたがわぬ絶景★★★★トンサイベイとローダラムベイが、細い陸地を挟むように左右に拡がっている。 この時間は潮が引いていたのであるが、満潮時はそれぞれの海の色が異なっていて、そのコントラストが一層見事らしい。 それが抜けても、赤い夕焼けと蒼い海の鮮やかな2色だけで、汗をかいて登ってきた我々には十分すぎるご褒美だった。
陽が完全に落ちてしまうと下りの帰り道は真っ暗闇になるであろうから、明るいうちに山を降りる。 この日の晩飯は「バイキングシーフード」。 チキンの丸焼きが名物らしく、店頭で多くのチキンが焼かれている。 その横で氷の上に並べられた生のシーフードを選びながら、今夜のメニューを決める。 ちなみにここと翌日行くことになるグランブルーはゆ〜さんが下調べしてきたお店。 「他の店でもいいよ」という気遣いの言葉をかき消すような無言の「この2店に行きたい!」オーラが、私を服従させた。
選んだメニューは、エビ4匹を春雨で覆うように蒸したもの(クンオップウンセン)200B、ワタリガニのカレーパウダー炒め(プーパッポンカリー)120B、グリーンカレー(ゲーンキアウワーン)50B、名物チキン丸焼きセット何と90B! 大きすぎるのでチキンを半分にしてもらったら、その分サイドメニューが増えたのか、春巻き約3本、炒飯、ガーリックトースト2枚。
味、ボリュームともにGood★★★★ 満足できなかったのはビールの冷え具合ぐらいかな。
帰りがけに屋台でミックスフルーツシェイクを飲む。 マンゴ、パイナップル、スイカ、バナナが入って30B。 でも作りすぎたとようで、40Bで2杯くれた。
部屋に戻るも、21時では寝るには早すぎ、1人抜け出し、前回旅行時の「アオナンマッサージ」の再現を夢見て探索。 雰囲気の良さそうな「トンサイマッサージ」はロケーションがいいこともあり満員でパス。 晩飯を食べたバイキングそばの、メインストリートからちょと入ったトコに2店マッサージが並んでおり覗いてみると、 人通りが少ないので格好の客引きターゲットと化し、まあいいかとここに決める。 1h頼んで、上手かったらもう1h延長しようとするも、1hで表裏&頭まできっちりやってくれたので満足してしまう。 200B腕はまずまず。でもアオナンの君の域までは。。。 ★★★
またまたシェイクを飲みながら部屋に戻り就寝。
  2日目
  波の音を聞きながらのホテルでの朝食はビュッフェ形式★★★
空を見上げると、晴れてる、晴れてる。 気持ちの昂ぶりを抑えつつ、定刻どおりにショップに到着。
昨日の彼に握手で迎えられ、しばし談笑。 続々とツアー参加者らしきが集まってくる。 結構うまく商売してるじゃん! 彼は参加者全員を名前で呼ぼうとしている。 これは、好感持たれるよねえ。 ただ、総勢10数人の名前を僅かな時間で覚えるのは難しいようで、特にフランス人らしき女の子4人組の名前を言うのには苦労していた。 でも逆にその様がとても微笑ましく、場を和ませてくれる。
集まった全員が同じツアーに参加するわけではなく、カヤックツアーやら何やらで残ったのはアメリカ人らしきカップ ルと私の3人。
ガイドが迎えに来て、いよいよ出発。 トンサイベイで乗り込んだボートは、50人載りぐらいの漁船を少しきれい目にしたようなボート。 ツアー参加者は約20名とガイドらクルー5名程度。 名簿に記入する際に見た限りでは、イスラエル人の10人ぐらいのグループ、イギリス人、フランス人、スペイン人など。 東洋系は私1人。
ピピレイ島に向かい湾内を出ると、かなり波が高い。 しっかりつかまっていないと、飛ばされそうな揺れ。 雨期だから仕方ないね。 斜め後ろにロングテールボードがいたが、波間に見え隠れしながら進んでいる。 この時期ロングテールで湾外に出るには、かなりの勇気が必要なようである。
最初の目的地は、ポスターに出ていた順序とは異なりマヤベイ。 ただし波が高くシュノーケルは無理で、写 真撮影のみ。 ここは前回タップリ楽しんだから、パスしても全然OK.
島を回り込むようにして、次のポイントであるローサマベイ。 こちらは波が穏やか。 いよいよシュノーケリング。ここでの時間は30分。 ただ、天気はいいものの水の透明度がイマイチ。 これも雨期だからと自分に言い聞かせる。 魚も少ないなあと漂っていると、知らぬ 間に魚に囲まれ始める。 はじめははしゃいでみたものの、前が見えぬほどの状態になり贅沢にも魚を振り払うように脱出。 多くの魚を見れたのはこの僅かな時間だけであった。★★
次のポイントはピレベイ。 荒れた外海とは別世界のような穏やかな水面 と見事な景観。 左右の岩壁の門の奥に、淡いブルーのじゅうたんが広げられている。 門の中を覗くと波はほとんどなく、じゅうたんの上にはスピードボードやカヤックなどが 数隻オブジェとして横たわっている。
さすがにビッグボートは見当たらず、ボートが停止寸前までスピードダウンしたので、門の外に停泊するのかなあなどと思っていたら、行きました行きました。 カヤックやら、ダイバーなどを警笛で蹴散らしながら入って行きました。 GoodJob!! ゆっくり奥まで進むと、そこで停泊。
先ほどのローサマで、シュノーケリングを諦めていた私は、何もつけずブルーのじゅうたんへと飛び込む。 他の連中も、2Fのデッキから順に飛び込んでいる。
ひとしきり泳ぎ終えると、水の中での癒され度よりも、外から海を眺める満足度の方が高そうであると判断しと、 2Fデッキに上り、日焼け止めをたっぷり塗りつつ、横になりながら海を見つめる。 贅沢すぎる日光浴★★★★
日焼けは気になるが、2Fデッキはかなり気持ちがいいので、これからここで過ごすことにする。
この後はバイキングケイブの予定であったが、波が高くボートを横付けできないとかで(多分そう言っていたような) パス。 ここも前回行ったから、2回も見るほどのもでもないし、まあいいか。
そしてピピレイ島を離れ、再びピピドン島へ
ランチは
次のポイントであるロムディーベイ。 出航時に「Cheese or Tuna」と聞かれてTunaを選択したので、ランチはツナサンド。 パンと材料を持ち込んで、ボートの中で作ってくれていたので、出来立て感がなかなかNice★★★ デザートはパイナップル。 パイナップルはこのランチ時だけでなく、ツアー中何度となくServeされ、渇いたのどを潤してくれた。
ビーチから少し沖に停泊していたため、気の早いアメリカ人カップルが泳いでビーチへと向かう。 彼らを横目で見ながら、ビックボートの後ろにつないであった、小さなモーターボートでビーチへ。 このボートは救命ボートかと思っていたけど、こんな時用のサービスだったんだね。 今回の旅行ではじめて砂浜での水遊び。 デッキで十分過ぎるほど日を浴びていたので、お迎えがくるまでずっと水の中。★★★
ボートに戻ると、イ○ラ○ル人がランチのパンをエサに、針と糸で釣りをしていたらしい。 そこまではよかったのだが、釣った魚に糸を通し、ネックレスにしてみんなに見せている。 まだ魚が生きているので、ちょっと残酷。 タイのクルーも同様だったらしく、釣った魚は全部海へ返せと言っている。 実はこのイ○ラ○ル人グループ、人数が多いからか、ちょっとはしゃぎ過ぎ。 クルー達にも命令口調なので、何か感じ悪い。 昔、落合信彦をよく読んでいたから、イスラエル人には結構好意を持っていたんだけどなあ。 実際に会話したことがあるイ○ラ○ル人は、赤坂の外人パブ(★★)のオネーチャンだけだったけどね(笑)
さて、2Fデッキで太陽&風を浴びながら、向かうはいよいよ一番楽しみにしていたバンブー島。 島が近づくと、白い砂浜がくっきり現れ、ビーチ際の海水も淡いブルー。 噂通りの鮮やかさ。
ビックボートは沖に停泊、小っちゃいボートでわがままイ○ラ○ル人とともにビーチに連れて行ってもらう。 やっぱり近づいてみると、悲しいかな海水は濁っている。 シュノーケリングは無理。 ここは、ハイシーズンにもう1回来なくちゃなあ。 この日は沖から眺めているのが1番キレイということで、30分弱で早めにボートに戻る。★★★
最後はモンキーベイ。 移動中に、クルーがまたパイナップルをカットしてくれている。 それを見たわがままイ○ラ○ル人が、「いったいいくつパイナップルを食べさせるんだ?」 冗談のつもりか、嫌味のつもりかわからないが、クルーは無言の笑顔で対応。 大人だねえ、がんばれ! モンキーベイは、こじんまりした湾になっており、とても落ち着けそうな雰囲気。 いつものように沖に停泊。 すると、クルーがビーチを指差し、「モンキー、モンキー」という。 でも、都会人?の私には遠すぎるため猿の姿は確認できない。 他の人たちも同様。 すると、クルーの一人が、「アナタ!」と日本語で私に手招きをする。 どうやら、小っちゃいボートでビーチまで行き、猿を見に行こうということのようだ。 それを聞きつけたわがままイ○ラ○ル人が、俺らも行くと言いながら準備してる。 ところが、クルー達はそれを知ってか知らずか、私だけをを連れ、さっさとボートを出してしまう。 怒った、怒った、わがままイ○ラ○ル人。 離れるボートに向かって、両手を広げ大げさなジェスチャーで叫んでる。 それを見ながら、クルー達は顔を見合わせ笑ってる。 こりゃ、確信犯だな
ビーチに近づきボートを降りるも猿の姿は見当たらない。 そこで先ほどカットしてたパイナップルの出番。 ビーチの方へ投げ入れると、木の上から、茂みの奥からぞくぞくと猿の登場。 その数およそ20匹。 ニホンザルに似ているが、身体は2まわりほど小さく、目つきが鋭い。 その目はブルー。 やっぱ外人だから? でもタイじゃん! などとつまんないことを考えながら、みんなに行き渡るように パイナップルを配給。
任務を終え帰還するなり、わがままイ○ラ○ル人達が殺到。 パイナップルに飛びつく猿より集まり早いねえ。 もう1回ボートを出せとクルーに迫る。 時間がないからムリ、と断るものの相手もツワモノぞろいで引き下がる様子はなく、結局5分だけという ことでクルーが折れた。 お疲れさん!★★★★★
ツアーを終えトンサイに戻ったのは定刻どおり16時。 握手でクルー達とお別 れ。 今回の旅行中も含め、タイ人ガイドで外れを引いたことはない。 いつも気分よくツアーを終えることができる。 わがままイ○ラ○ル人も、大きな声で「Thank you!!」とクルー達に声をかけている。 彼らも態度が横柄なだけで、悪気はないんだろうね。 ピピを1日で駆け足で周るには絶好のツアーだったと思う。 ただし、行き先は決まったルートの中から時期やその日の天候に合わせたポイントをチョイスするようなので、 いつも同じではないはず。 必ず行きたいポイントがある方は要チェック。 満足度大★★★★。
夕飯は昨日から決めていた「Grand Blue」というフレンチレストラン。 何でタイでフレンチ?と思いつつも、かなり有名とのことなので話のネタにと、食事前にネットで情報をゲット した上で突撃。 350Bのコースで、前菜、メイン、デザート。 私のチョイスは、ムール貝の白ワイン蒸し、大エビのガーリックソース、自家製フルーツシャーベット。 ムール貝は、ネット情報によればこの店の名物の1つのようで、びっくりするようなボリューム3〜40個あったかなあ。 ただ、全体的に味の方はごくごく普通。 アジアンな場所で口にするにはいくらか物足りないかなあ。★★
1番おいしかったのは、シャーベット4つ(マンゴ、パイン、スイカ、レモン)の中のマンゴ。 日焼けで火照った体に夜風が気持ちいいので、ちょっと酔いたい気分ではあったが、なぜか今回の旅行では好物のクロスタービールがどこにもなく(最後のバンコクの夜でやっと巡り会えた)、代替ビールと赤ワイン1本。 焼酎もないとなれば(あるわけない!!)、ほろ酔いのかなり手前でお開き
ちなみにゆ〜さんのチョイスのメインディッシュは鴨ステーキ「食べてもいいよ」と、1/3ぐらいを残してくれたので、さすがに女性には量 が多いのかなあ、などとこの時は ゆ〜さんを「常人」と思っていた
ところが、このことが翌日に大変な悲劇を私にもたらすことになる。 後になって思い返せば、ゆ〜さんが「常」ではなく「超」であることに思い当たるふしが多々ある。 この時も、鴨ステーキを私にくれたのは決して満腹だったからではなく、食後に前回旅行時に知り合った現地の友達と飲みに行くと言ってたから、鴨の味に見切りをつけ、次の食事に標的を変更したに過ぎないのだろう。 事実翌朝、「○○のソーセージが美味しかった」と普通に語っていた。。。
私の方は、タイ滞在時は「1日1マッサージ」のノルマを掲げているものの、この日は日焼けで若干肩や背中がヒリヒリ し始めていたので、マッサージは見送り。 明日はクラビに戻って、念願のアオナンマッサージに行く予定であるし、ベストな体調で行くためにも(何のためのマッサージやねん?)、今日は大人しく寝よう。 アオナンの君は覚えててくれてるかなあ、などと考えつつメチャ早い就寝。
  3日目
  ピピ最終日。
帰りの船の時間は、13:30。 せかせか動く必要もないので、朝食後とりあえずプールでのんびりすることに。 タオルの貸し出しなどは9時からとのことで、8:30ごろ行くとまだ誰も来ていない。 独り占め状態にちょっとテンションが上がってしまい、子供のような飛び込みを繰り返す。 1時間ほどで正気に戻り、ピピの見納めにメインストリートをお散歩。
お世話になったツアーデスクの彼にお礼と別れを告げ、これまたお世話になったシェイク屋でシェイクを飲み、もひとつ お世話になった焼とうもろこし屋で、と思ったらまだ炭に火を熾しているところ。 うちわのかわりに家庭用扇風機を抱えて、上から炭を煽っている。 その豪快さにうなりながら、お土産やへ。 旅行後半戦用にTシャツを購入。 値段は高めで、値切っても3着500B。 ベタなピピTとタイ文字プリントのもの。 後半戦の着替えの心配がなくなったところでホテルへ戻り、帰り仕度。
チェックアウトタイムは12:00なので、チェックアウトを先にし、荷物を預ける。 預かってくれるといっても、ロビーの傍らに無造作に置くだけ。 バンコクだったら心配でたまらないトコだが、ピピだとこの無防備さが不思議なことにのどかに思える。 もちろん貴重品だけはまだセイフティボックスに入れたままにしておく。
最後の昼飯は、目標の店がまだOpenしておらず、仕方なくすぐそばのパンケーキの屋台が表に出てる店へ入る。 ところがここもまだやっていないという。 しょうがなく屋台のサンドイッチを食べることに。 この手のサンドイッチは、パンケーキの屋台のほとんどでやっているようであったが、何もタイに来てサンドイッチを 食事にすることはないだろうと全く気にかけていなかったもの。 注文したのは、ハム+チーズ+エッグサンド、チキン+チーズサンド各40B。 パンはサブマリン型の1フィート弱。 それぞれ半分にCutしてもらってゆ〜さんと分ける。 全く期待していなかったが、味はかなりの高得点。 特にチキンがおすすめ。 想像していたチキンサンドとは違い、1口大のチキンをいくつも甘辛く鉄板で炒めたものが野菜とチーズと一緒に挟まれている。 チキンだけをおかわりしようかと思ったほど旨い。 タイ料理にこだわらず、安く美味しいものでお腹を一杯にさせたい人はぜひ!★★★★
デザートに、最後の締めとばかりにシェイク&パンケーキ。 いよいよピピともお別 れ。
ホテルへ戻り、セーフティボックスから貴重品を出し、預けていたバッグを受け取り(勝手に持っていくだけだけなのだが) 定刻より早めにトンサイへ向かう。 行きのボートでは確保できなかった2F席をゲットするためである。
桟橋から2F席を覗くと、ガラガラで一安心。 ところが後方から乗り込むと、客室へ入る込むところで隣のボートへ行けと促される。 陰になって見えなかったが、ひとまわり小さなボートが横付けされている。
客室は2F建てではなく、1フロアーのみ。 入り込むと、座席が埋まっているのは3割程度。 しかし、それ以上に圧迫感を感じるのはナゼだろう。 シートなどが古いからという理由だけではない。 そうだ、エアコンがないのだ。 席を確保している連中は、みんな扇風機のそばを陣取っている。 最近の波の状態を考えると、窓を開けておくことは難しいであろうから、この扇風機は快適な移動のための唯一の手段である。 見回すと、フリー状態の扇風機は残り1つ。 ほっとしながら席へ付き、スイッチオン! ん!?動かない。 コンセントが外れてるのかと思いきや、コードは壁沿いに這い回されているし、他に見当たる原因ももない。 ということは扇風機自体が壊れているのだろうと、他のおこぼれ風がいただける席へ移動。 2方向から扇風機のおこぼれ風があたることを確認し、ひと安心。
次に乗り込んできた乗客は中国系の女性。 当然のように我々と同じく扇風機の前へ座り、スイッチオン。 もちろん動かない。 キョロキョロしても叩いてもダメ!だって壊れてるんだから。 あきらめて移動。 今度はヨーロッパ系の若い男性コンビ。 やっぱり同じトコに座って、スイッチオン!動くわけない、だって壊れてるんだから。 あちこちいじってもダメ、、? のはずが、あれっ、どこからか外れたプラグを見つけてきている。 それを入れたら起動しそうな、、、やっぱり。 彼らは何事もなかったかのように席につき、扇風機の風を浴びる。 アジア電子立国の頭脳、ピピの地にて西洋に敗れる。
出航は、なぜか予定よりも20分以上早いPM1時過ぎ。 隣のキレイな2F建てのボートが、定刻1:30に出航するのかは定かではないが、早く着くからいいかと自分を納得させる。
帰路半ばで、デッキへ出る。 サンダルを脱いで足を外へ投げ出す。 やはりここがベスト。 日差しは気になるものの、海を眺めながら潮風にあたっている限りは、残り時間は十分気持ちよく座っていることができる。
2:50にチャオファ桟橋に到着。 さくらへ向かい、帰クラビ報告。 そして、本日の宿となるAマンションの場所を確認。 さくらから徒歩で楽に行ける距離とのことだが、お父さんに車で送ってもらう。 クラビ滞在中、移動の際にはお父さんに大変お世話になりました。 感謝!! 次回はゆ〜さんに負けないお土産持参させていただきます、ゆかこさん!
Aマンションは、見るからにできたてほやほや感が伝わるキレイな外観。★★★★★
そしてそれにも勝るキレイが、
フロントの女の子。★★★★★
滞在中、シフトで計3人と話すことができたが、
2人目★★★★★、3人目★★★★★。
総合しても★★★★★、もひとつおまけに★★★★★。
今回はローシーズンということで1泊550バーツ。 今回の旅行の最大のヒットである。 さてこの日は、前回旅行の最大のヒットである、アオナンマッサージへ行くべくアオナンへ向かう。 宿を出ると、すぐ横に学校があり、子供たちのメッカと化している屋台が数件。 おやつ代わりに、つみれ揚げのようなものを購入。1B/個。★★★★ 童心に返り、子供たちに混じり禁断の買い喰い
タウンのセブンイレブン前からアオナン行きのソンテウに乗車。20B。 夕方という時間帯もあり、他の乗客は学校帰りの中高生が数人。 30分ほどで、アオナン到着。
まずは正月の親孝行旅行の下見として、ゴールデンビーチリゾートの部屋を見せてもらう。 部屋も清潔だし、バスタブもあり、合格。★★★★ フロントの方も、嫌な顔ひとつせず案内してくれる。 親孝行には十分であると判断し、任務完了。
一方ゆ〜さんは、リゾートのロビーをカメラに納めている私の横で、案内してくれたフロントの方と何やら話している。 屋台のおやつをいち早く消化させたゆ〜さんの次のターゲットはもちろん夕飯。 近くでおすすめのレストランを聞いているのである。 この時、彼女に着いていく限り、どこへ行こうと絶対に喰いっぱぐれることはないだろうと確信する。 ただし、そのためには彼女と同等の強靭な「胃」を持ち合わせていないと不可能であることは、この時点では知る由も なかった。
ゆ〜さんがゲットした情報は、「ハッサイシーフード」というお店。 メインストリートをまっすぐ行ったところにあるとのこと。 それにしても、アオナンの街はローシーズンということもあるのだろうが、ちょっと寂しい。 人が少なく、あちこち工事中。 ただ、ストリートの海側の店が軒並み姿を消していたことを考えると、シービューの景観を考えた工事の模様。 今度来る時には、洗練された街並みになっているのかもしれない。
ところでお目当ての店がなかなか見つからない。 あらためて尋ねてみるが、かなり自信なさ気に、まっすぐ行った角のところだと言う。 信じるしかない我々は、その指差す方へ向かう。 ん!? ここは、前回旅行時に2日連続で来た店である。 ここのことだったのか?と思い見上げると、看板は「アオナンシーフード」と云っている。 (後に、やはり「ハッサイシーフード」は違う場所にあることがわかった) 他にそれらしい店も見当たらないし、店頭の氷の上のロブスターに惹かれ、まあいいかとここに決める。
並んだ食材を吟味しつつ店員に説明してもらいながら決めた今夜の献立は、
ロブスターのレモン蒸し(クンヌンマナオ)400B、
イカのガーリック炒め(プラームックトートカティアム)90B、
ジャックフィッシュ(タイ語でMong)の揚げwithチリソース 180B。
その他野菜炒め、ビールなど諸々頼んで満腹。
前回ここに2夜連続できたのは、味よりもむしろビーチサイドというロケーション。 店自体はおしゃれには程遠い簡素な造りなのであるが、この好ロケーションが癒し空間を演出してくれる。 潮風に吹かれながら波が打ち寄せる音をBGMに食事をしていると、こころの底までリラックスできる。 その雰囲気込みで★★★★。
お腹も一杯、前日の睡眠も十分、万全の状態でいよいよアオナンマッサージへ。 誤解を避けるために予め明言しておくが、私がここにはまっているのは、マッサージをしてくれるお姉さんが可愛いからではない。 いや、正確に言い直すと、可愛いから「だけ」ではない。 彼女のマッサージが、私に完璧にマッチするからなのである。
タイに始めて行って以来マッサージが習慣となり、日本でも定期的に多くのマッサージ店に出没するようになったものの、 ここまで完璧なのは彼女と日本のもう1人のマッサージ師だけなのである。 力加減、つぼの押し所などは当然のこと、感覚的なものなので言葉でうまくできない点も含めて満点なのである。 その上、1年半もの思いがその満足度を誇大化させているのである。 そしてついに今日この時を迎え、店へと向かったのである。 ところが。。。。。 まず対応してくれたのは日本語が結構しゃべれる女性。 ゆ〜さんが彼女に値段、コースを質問中、私は店の中を見回す。 店内の全員を確認するも、アオナンの君の姿は見当たらない。 とすると残る可能性は、ゆ〜さんの質問に答えながら、我々を懸命に勧誘しつづける彼女だけ。 悲しいかな、私もアオナンの君の顔を明確に覚えているわけではないので、あらためて彼女をじっと見つめる。 でもやはり、背格好が違うし、顔も違う、声が違う、歳が違う、夢が違う、ほくろが違う♪(古っ!!)。 そして何より、発する空気が違う。 アオナンの君がこんなに饒舌に客引きするはずがない。 夢破れたことを受け入れると、急にマッサージはどうでもよくなり、勇ましく値段交渉しているゆ〜さんに耳打ち。 「タウンに帰ろう」 この私のわがままな心変わりは、普通の人なら立腹するところであるが、ゆ〜さんは私以上に変わり身が早かった。 もちろん目的は違う。
「そうだね。今から帰ればナイトマーケットに行けるもんね」 まだまだ食べる気のゆ〜さんには、シェイク屋で働くナイトマーケットの君が恋しいようである。 店を離れるとタイミングよくソンテウが通り乗車。 暗い夜道を飛ばしタウンへ帰る。 行きよりは若干早めに到着。
1人20Bを支払おうとすると、50Bよこせと言う。 ぼったくるつもりかと、2人で血相を変え猛抗議。 運転手の兄ちゃんは、昼間は20Bだが夜は50Bだと引かない。 問いただすと18:30から料金が変わるという。 そんな中途半端な時間のわけがないと、はなから信じない我々は、50Bは支払ったものの、 「クラビのソンテウの兄ちゃんが夜に乗ったら50Bも取りやがったと、日本に帰ったらみんなに言ってやる!」 と捨て台詞を残し、その場を後にする。 でも翌日ネット調べてみたら、本当に18:30から50Bだと書いてありました。 兄ちゃん、疑ってホントにゴメン!
ゆ〜さんに導かれナイトマーケットへ向かう。 まずはシェイク屋へ直行
目の当たりにしたゆ〜さん憧れの君は期待以上であった。 何度となくその動きの凄さ面 白さを聞かされていたが、一目会ったその日から私も虜になった。
言葉で表現するにはとても困難な動きをする。
客が我々だけであっても、長蛇の列の客をさばくかのごとく超忙しくシェイクを作っている。
とにかく動きは速い、でもその速さは絶対に必要はないのである。 何かに追われているのか、あるいは一定時間内にシェイクを作り終えることを自分への試練として課しているのか。 それともこれはシェイクを作ることが目的ではなくこの動きは彼のトレーニングなのか、もしかしたら彼は動きを 止めたら死んでしまう生き物ではないのか。 そんなことを考えながら、彼の「パフォーマンス」を堪能した。★★★★★
シェイクは10B。 パイナップルとレモンのミックスを頼んだつもりが別々に2つ来てしまった。 まあいいかと2つを交互に飲みながら、他の店を物色。 ところが、シェイクがどうしても飲みきれない。 実際に飲み食いした以上にお腹が膨れているように感じる。 これが異変の前兆であった
べつばらに次々とデザートを放り込むゆ〜さんに、「満腹だから」と少し距離をおく。 そのような私に対して「Kobeさんて、意外に少食なんだね」とゆ〜さん。 少食だったら、私も学生時代より15キロも太るはずもない。 お替わり自由と言われたら間違いなくお替わりするし、たとえ真夜中であったとしてもラーメンは必ず大盛にするし、 ランチのローテーションに入っている店の半分は食べ放題だし。。。 喰い過ぎとは言われても、少食と言われたのはこの20年以上記憶にない。 この時、ゆ〜さんの食に対する基準値が常人とはるかに離れたところに位 置していることを確信する。 同時に、単なるフードファイターではない、フードモンスターであることも。
本日最後の締めにタウンでマッサージをしてもらうことに。 さくらでいただいたタウンマップに「マッサージ」と記されている地点へ向かう。 大半が閉まった商店街に「皇帝古式按摩」の看板を発見。 扉を開け中へ入ると、怪しいサービスもやってまっせ的な雰囲気が伝わってくる。 料金は2h300Bとのこと。
女性と一緒だし、真面目なマッサージオンリーでもOKだろう。 ゆ〜さんは、本気か冗談か「もしあれだったら、私マッサージ終わったら先に帰ってもいいよ」などと要らぬ 気を遣っ ていたが。(笑)
2Fに上がると、個別に区切られた部屋と数人が一緒に入れる部屋とがあり、2人だということで大きい部屋に導かれ たが、着替える必要もあるので個室にしてもらう。 我々についてくれたのは、店にいた人の中では若そうな2人。 マッサージ自体は上手であったが、トイレやら何やらで何回も部屋を空けるのがマイナス。★★
あらためてアオナンの君と再会できなかったことに落胆する。 ゆ〜さんの方の人はかなり良かったらしいので、決して悪い店ではなさそうである。
ホテルに戻り就寝。。。。。のはずが、お腹の調子が悪く眠れない。 何度もトイレに立つが納まる気配がない。 トイレで力むせいか、体の節々も痛むような気がしてくる。
食中りなのか、あるいは風邪で熱があるのか、どちらとも断定しがたい症状にも変な汗をかきながら眠れずに夜を明かす。 この旅行中、いや日本にいたときも含めてこの夏はじめて部屋のエアコンを切る。 もしかしたら、ほぼ同じモノを食べたゆ〜さんも隣の部屋で苦しんでいるのかもしれない。 翌日は予定通りライレイへ行けるのだろうかと心配しながら、明け方近くにようやく眠りにつく。
  4日目
  目が覚めると、お腹の状態はほぼ復活している。 多少体には違和感が残るものの、動き回るのには全く問題なさそうである。
前日の約束の時間通りにゆ〜さんと合流、モーニングマーケットへ向かう。
MマーケットはNマーケット以上に生活感が溢れている。 目に付くもの全てが興味深く、我々を引き寄せる。 ところが悲しいかな、やはり昨夜の影響か食欲が沸いてこない。 Just lookingである。
歩きながら昨晩の悪夢を報告し、食欲がなく朝食は付き合えないことを告白。。
がしかし、驚くことにほとんど同じモノを食べていたはずのゆ〜さんは、何の異常もなくぐっすり眠ったとのこと。 そして早くも臨戦体制に入っている
もはや私の目にはモンスターにしか映らない。 恐れおののき退避。
メールチェックのため、Yukoさんの「カフェタワン」に向かう。 さくら製Mapの郵便局を目指し、この辺かなと並びの店を覗くと偶然にもゆかこさんの姿を発見。
ここが「カフェタワン」。 ゆかこさんは丁度遊びに来ていたようである。 PC4台のこじんまりとしたキレイなお店。★★★★★
Aマンションからは、徒歩2分程度。 しばし歓談の後、ネットを小1時間し、ホテルへ戻る。
その頃、ユ〜ザウルスはまだ戻っておらず、Mマーケットを襲撃中であった。
「カオマンガイを出せえ〜、ガウォ〜! 何っ、まだ店を空けてない!? 商売っ気ないんか、ガウォ〜!!」
そんな惨劇?が起こっていることも知らず、私はAマンション1Fのカフェ「Eddy」でくつろいでいた。 はじめは、ちょっとした時間つぶしにと立ち寄っただけであったが、すっかり気に入ってしまう。★★★★★
Aマンション同様、新しいせいか小奇麗な店の造り。 黒を基調としたテーブルやイスが緑豊かな観葉植物に囲まれ、西洋風なオープンカフェとして道行く人を呼び込む。 通りを眺めるように腰をかけると、そこは1歩先の雑踏とは全くの異空間。 心安らぐブレイクタイムを満喫させてくれる。
自らの体調を考慮し、お腹にやさしいものをと、ピーチティーをオーダー。 値段は550Bと紅茶系にしては他のメニューと比べてやけに高い。 こちらへ向かってくるウェイトレスのお盆の上には、ティーカップではなくなぜか縦長のグラス。 出てきたのは、ホットティーではなく、フローズン化したデザート。 ベストな対抗であれば喜んで平らげるであろうが、今の私にはちょっと。。。
一瞬呆然とするも、ウェイトレスに満面の笑顔で促されると、嫌な表情は見せなれない。 「待ってました」的な笑顔を返し、臨戦体制を装う。 決してまずいわけではないので、残しては申し訳ないと思うものの、何とか2/3を平らげたところでギブアップ。 今度体調万全の時にあらためていただきます。★★★★
本日の目的地ライレイに向けて、お昼前にAマンションを一旦チェックアウト。
ライレイへ1泊し、翌日また戻ってくるので、必要最小限の荷物だけ持って、残りは預けておくことに。 そして、超気に入ったAマンションに少しでも儲けていただこうとこの日までに来てた衣類すべての洗濯を頼む。 ムチャ安かったけどね。25B/1Kg。
ライレイへは、チャオファピアからロングテールボート1人70B
ところが、6〜7人揃うまで出発しないという。 確かに商売だから仕方ないと一緒に待つ。 ところがどうにも乗客が来る気配がない。
すると、船頭兄ちゃんが「350B出せば、2人だけでも行くよ」と交渉してくる。
最初はもう少し待とうと、交渉に乗らなかったものの、待てど誰も来る気配がないので値段交渉をスタート。 せめて250Bまでと粘ったものの、「それじゃ儲からん」ガソリン代がいくらで、何やらにお金がかかって‥と、 利益構造の講義が始まったので、こんなところで授業を受けるのはゴメンとばかりに、300Bで譲歩。
この時点では、300Bは貸切を思えば妥当かなと思っていたのであるが。。。
途中でガソリンを補給し再スタート、と思いきや何とエンスト! 水上でゆらゆら立ち往生。 すぐになおるだろうとのんきに兄ちゃんの作業を見ていたが、いくらトライしてもエンジンが起動しない。 陽気だった兄ちゃんも「It doesn't work...It doesn't work...」と念仏のように繰り返す。 どうもポンプらしきの故障のようで、そのポンプからチューブをカットし、直接ガソリンタンクとつないでいる。
そして再トライ。 ようやくエンジンがかかる。
大きくなりつつあった不安も取り除かれ、3人で胸を撫で下ろす。 しかし、波が高いときに湾外に出てからこのようなトラブルが起こったら、と思うとちょっぴり怖くなる。 給油&エンジントラブル込みで、ライレイまでは50分弱。
ボートはライレイイーストに着き、本日の宿泊先Sand Sea Resortのあるウエスト側へ5分ほど歩く。 ホテルはビーチサイド
そして私のコテージは、まさにビーチフロント。 大きな窓の外には、木々を通 してビーチが広がっている。 扉の外には、木製の腰深シートがあり、ここに座り風に吹かれビーチを眺めていれば、何もせずとも贅沢な時間を享受することができる。 部屋そのものは★★★ながら、ロケーションで★★★★★。
ゆ〜さんは、私のコテージの1つ裏。 同じグレードの部屋でありながら、眺めは大きく違うであろう。 申し訳ないなあとは思いながら、2泊であれば1泊ずつ交替ってこともできたものの、1泊だけなのでそれを 譲れるほどまだまだ私も人間が大きくはできてなかった。 それほどもったいないぐらいのロケーションだったのである。 許して、ゆ〜さん!
まずは、目の前のライレイウエストビーチでひと泳ぎ。 そして、昨晩の寝不足を補おうとビーチで横になる。 しかしながら眠れそうにはないので、部屋に戻りビーチを眺めながら木製腰深シートに腰をおろす。 よく西洋人がビーチやプールサイド、コテージ前のイスなどでのんびり読書している光景を見かけるが、常々 「何てもったいない時間の使い方をするのだろう」と思っていた。 せっかく旅に来てるのだから、いつでもできる読書より、いくらでもやることはあるだろうと。 ところが、この時はじめてここでじっと腰をおろしていることが、とてつもなく優雅な時の過ごし方であることを 理解する。 そして、読書すべく本を用意してこなかったことを悔やむ。 しかたなく、今更読み返す箇所など何も残っていない「地球の歩き方」で読書気分だけ味わう。
ひとしきり癒されると、小腹が減ってきた。 そういえば朝から何も食べていない。 散歩がてらプラナンへ行ったゆ〜さんを待ってみるも一向に戻る気配がないので、ビーチ沿いのSand Sea Resort のレストランにて1人で遅めのランチ。 お腹の復調度合いを確かめるように、パイナップルジュース、コーンスープ(65B)、グリーンカレー(100B)。 ★★★
お腹の具合は問題なさそうではあるが、キャパシティは減っている。 普段では絶対物足りないこの量 で満腹。 ただし、この量で満腹になったのは、お腹の具合のせいだけでもないかもしれない。 潮風に吹かれ、ビーチと日差しに光る蒼い海をながめていると、普段はせっかちな早食いの私も、ゆっくり 時間をかけて食を進めるようになる。 早食いというのはその食事の満足度を何割減かさせているのではと反省させられる。
1人で先に食事してはいけないかなとは一瞬思ったが、さすがにFモンスター、まったくぬ かりなくプラナンビーチ のおばちゃんからカオニャウを購入し、Mマーケットで買いだめていたおかずとでランチは済ませていた。
Mマーケットの時点で、すでにランチプランまで思い描いていたのかと唸らされる。
それにしてもゆ〜さんの戻りが遅く心配になる。 「心配」とは言っても、ゆ〜さんの身が心配なのではなく、何か1人で楽しい思いをしてやしないかという心配ではあったが(笑)
後で聞くと、ビーチでマッサージをしてもらっていたとのこと。
夕方近くになり、ゆ〜さんの友達の友達のイングランド人がライレイに別荘を持っており、丁度この時期滞在中のこと で、遊びに行ってみることに。
メールで説明されていたその場所は、Sand Sea Resortから1分程度の超お隣さん。
入ってみると仰天の大別荘。 想像していたイメージをはるかに上回る実物にため息しか出ない
3人の共同所有ということで、別荘は広いし基地内にいくつかの棟から構成される木造り。 案内されたリビングは、窓など設けずバルコニーと一体になっている。 何よりおしゃれなのは、バルコニーの柵がすべてベンチになっていること。 ここに腰をおろし、180度見渡す。 「豪華」というより、「センスがいい」という表現が適しているかもしれない。 木の造りであることから、金キラ感が全くなく、すべてが落ち着いたトーンで統一されている。
そして、床、天井、家具、小物などは細やかに洗練されたものばかり。 小1時間滞在していた間の会話の大半は、2人の驚愕の声とため息であった。
ゲスト棟に日本からの知人夫妻と友人男性が滞在中ということで、みんなで夕飯を食べる約束をして1度解散。
ホテルへ戻るべくビーチへ出ると、潮がかなり引いており、広くなった砂の上で地元の男の子たちがサッカーをしている。 ピピでもよく見かけた光景だ。 聞いた話だが、タイは今回のワールドカップをテレビ観戦した人数の割合(全人口に対して)が世界一であったらしい。 それだけサッカー人気の高い国の代表チームの実力はアジア第2グループのトップクラスといったところ。 海辺での草サッカーを眺めながら、サッカー愛国タイがいずれ日本や韓国をおびやかす存在になるのかもしれないと 期待せずにはいられなかった。
約束の時間に再びビーチへ出ると、もう暗くなっている。 総勢6名での夕飯はSand Sea Resortのレストランですることに。 昼間行ったから違うところの方がよかったのにと若干不満がくすぶったが、夜は全く雰囲気が違い、別 の店のよう。 必要以上の灯りがなく、それが逆に幻想的な空間を創り出している
とりあえずビール、と注文しかけるとここはビールが置いていないという。 条例?と直感的に思ったが、そうではなく単にここのオーナーがイスラム系だからということで、毎度のことで 慣れているのか、ライレイに数日目のご夫妻の旦那さんが隣の店へ行ってビールを調達。
乾杯後、1人1品ずつオーダーしようということで、計6品。 ところが残念ながら、食欲が。。。。 それぞれの料理を1〜2口程度しか食べなかったので、ここの評価はカット。
それぞれにここでの滞在の感想や様々な出来事を話題に談笑。 ゲストご夫妻が驚いていたのが、大別 荘敷地内で見たというホタルと大トカゲ。 やっぱりきれいな自然が残っているところにはまだいるんだ、ホタルや大トカゲ、、、ん!? 大トカゲ!? 一瞬のうちに頭の中にガラパゴスのイメージ映像が浮かび上がってくる。 爬虫類が苦手な私は、野生の大トカゲに遭遇したら間違いなく腰を抜かすであろう。 クラビを大好きでいつづけるためにも、一生大トカゲに遭遇しませんようにと真剣に祈る。
食後に全員で記念撮影をして、解散。
部屋に戻り、すぐそばにあるマッサージでもと考えたが、昨日の悪夢でマッサージに対する欲求が萎えてしまっており、 昨日の寝不足を取り戻すためにも早めの就寝。
  5日目
  目が覚めるともう明るくなっている。 まだ相当早い時間なのであろうが、折角素晴らしいロケーションにいるので、目が完全に空かない状態のまま外へ出て、 腰深シートへ腰をおろす。 何がどうこうではなく、とにかくこの状態でいることが最高に気持ちがいい。 時計を見て時間をを知ろうという気すらおこらない。
眠るわけでも、何するわけでもなく、頭を空っぽにしてボーッと過ごす。
朝食は、Sand Sea Resortでコンチネンタルブレックファスト
外で食べれれば気持ちいいのであろうが、風が強く、室内でしか無理のよう。★★★
食後にビューポイント&プラナンビーチへお散歩
ビューポイントへは、プラナンへ向かう道の途中で左折と地図には書いてある。 そろそろ曲がるのかなあと思いつつ歩いていると、あれっ?プラナンに着いてしまった。 細い道のりの左側はずっと岩壁だったので、見逃すわけないんだけどなあ。
唯一理由があるとすれば、昨日聞いてしまった大トカゲの話のせいか。 くねくね曲がった岩&木々に囲まれた細い道だったので、常にちょっと前が死角になっている。
今ココに白状するが、最初にこの道を通った時は、急に岩陰から大トカゲが出てくるんじゃないかと、超びびりながら 歩いていたのである。 いくらびびってるからといって、女性のゆ〜さんに「怖いから、前歩いて」とは言えないし。 この小心ぶりをバレないようにしながら、いつ大トカゲが飛び出てきても腰を抜かさないような心積もりだけして歩いていたのである。 我ながら情けない。 もちろん、大トカゲには遭遇しなかったし、今思えば昨日の目撃談もどこまで信憑性があったのか。
さて、予定外に先に着いてしまったプラナンビーチは時間が早いせいか、人の姿は皆無。
だーれもいない海の雄大さをしばし満喫

同じ帰り道、大トカゲの恐怖は和らいだので、ビューポイントへの道のみに集中しながら行ったがやはり見つからない。 地図が間違っているのだろうか?
ホテルへ戻り、あらためて腰深シートでボーッ。 もう動けない、チェックアウトまでこのままでいいや。 チェックアウトタイムは12時。 もちろんこのままライレイを後にするのはもうったいないので、夕方までプラナンビーチで過ごすことにする。
荷物をフロントに預け、再びプラナンへ。 今度こそとばかりに、ビューポイントへの道を注意深く探す。 すると、右手に簡易休憩所的イスがあるところに、看板を発見。
「WARNING!! ロッククライミングの道具無くして、ここを上るるなかれ」
どうもここがビューポイントへの道のようである。
少なくとも最初の10数メートルは、限りなく直角に近い岩壁を上からぶら下がっているロープをつかみながら登らなければならない。
看板が警告する通り、短パン&サンダル姿の我々には登るのは無理。 泣く泣く(あっさり?)断念
ビーチへ出ると、朝の静けさが嘘のようにかなり賑わっている。
日が高いため、小さくなっている日陰スペースを求めてビーチを歩く。
同時にゆ〜さんは、今日もマッサージをするために、昨日と同じ人を探している。 「この人だったかな?」と半信半疑のまま、マッサージのおばちゃんに連れられ日陰スペースを確保。
私の方は我慢できずに海に飛び込む。 ひとしきり体の熱を冷まし、海の中からゆ〜さんのマッサージされている姿を見ていると、1日空けてしまったマッサージが恋しくなってくる。 アオナンの悲劇から立ち直るためにも、ここでマッサージしてもらおう。
日陰にシートを敷いて、マッサージスタート。 料金は、昨日からゆ〜さんが値切っていてくれて200B/1h&爪のお手入れ。 もちろん私には爪系は必要ない。
それにしてもビーチでのマッサージはプラスアルファの癒し効果の分、とても心地いい。★★★★
ちょうど1hで表裏完了。 見るとゆ〜さんはまだまだ爪のお手入れ中。 同じ料金なのに、女性の方が絶対お得だと若干嫉妬。
マッサージが終わり立ち上がって伸びをしていると、ジュースを売ってるおばちゃんが近づいてくる。 見ると、1時間ほど前に売りに来た時に、「後でね」といって断ったおばちゃん。
「後でね」をそのまま鵜呑みにして、リクエスト通りやってきました、といった表情。 コーラが40Bという。 「高け〜よ!」とのどまで出かかったが、どう見てもボルような悪どいことはすると思えないような笑顔と瞳で ジュースを差し出すと何も言えなくなる。 考えてみれば、暑い日差しの中、重いアイスボックス抱えて売りに来てくれているのでる。 ジュース代&チップと思えば決して高くないのかも。
どうもタイに来ると、超心優しいおっちゃんになるなあと、冷えたコーラを飲みながら自画自賛。
すると今度は、おばあちゃんが昔の金魚売みたいに、前に七輪・後ろに食材の籠をぶらさげた竿を肩にかつぎなが ら近づいてきた。
心優しいおっちゃんは、当然見過ごすわけにはいかない。
鳥の手羽20Bととうもろこし25B
を頼む。
竿を下ろしたおばあちゃんが、七輪の炭を仰ぐと、すぐに火が熾る。 炭火焼のデリバリー
これは、かなり美味しい。★★★★★
手と口のまわりをべとべとにしながら、あっという間に平らげる。大満足。
3時を回った頃、そろそろライレイを後にすることに。 ホテルに戻り預けていた荷物をピックアップし、昨日ボートが着いたのと同じライレイイーストへ向かう
待ち構えていたように客引き兄ちゃんに声をかけられる。 行きと同じく1人70B、だけどたくさん集まるまで出発しないとのこと。 そして予想通り「早く行きたいんだったら‥」とアプローチしてくる。 ところが、言い値は500B。 行きは300Bだったし、その兄ちゃんからは採算についての講義も受けていたから、500Bじゃ話にならない。 せめて行きと同じ300Bぐらいでないと。
日本にいるときは絶対にやらないような大きなリアクションで、あきれた雰囲気を伝える。 敵も強気でなかなか下げようとしない。 がんばっても400Bから譲らない。
他の観光客らしきも結構いるが、なぜか皆チケットを持っている。 ライレイツアーのようなものに参加している人たちなのかなあと思いながら、我々と同じ目的の乗客を待つが 一向にその気配がない。
ゆ〜さんが、「ちょっと向こうを見てくるね」と左手奥にオープンバーのようなお店の方へ向かう。
すると、その強気だった兄ちゃんが少し慌てたように「彼女はどこへ行ったんだ?」と尋ねてきた。
「向こうに他のボートを探しに行った」と答えると、明らかに動揺しているのがわかった。 そして、一気に「300Bでどうた?」と急な譲歩。 完全に形勢逆転。 こちら側に分があるのだから、300Bは今や妥協ラインではない。
ゆ〜さんが戻ってくる。 「あそこの店で、70Bでボートのチケット売ってる」 兄ちゃんは、顔をそむけたまま、もう目を合わせようとしない。
そんな彼を尻目に無事70Bでチケット購入。 頼りになります、我らがゆ〜さん。
でも、行きももしかしたらチケット売り場があったのかなあ。
時間も丁度よく、すぐに出航の時間に。 ロングテールにしては、気持ち立派目のボートに乗り込む。 すると、何故かゆ〜さんがそわそわしている。 どうも前のシートに座っている金髪少年がその原因のようである。 ユ〜ザウルスの好物は食事だけではなく、美少年もそのターゲットらしい。
そう言えば、バンコクからの飛行機で、私の隣に座っていたアメリカ人少年をやたらとチェックしていた。 まあ、あの人がかっこいい、この人キレイ、と傍から言うのは私も同様なので何も言うまい。
ところが翌日、ゆ〜さんははるかに私より積極的であることを思い知らされる
行きとは違い、帰りは何のトラブルもなく、順調なままチャオファピアに到着。
1日ぶりにAマンションに帰還。 再チェックインとともに、預けていた荷物と頼んでおいた洗濯物を受け取る。 驚いたことに、バンコクに着いてから昨日までの5日分の洗濯がわずか30B。 料金が若干高めのアイロンコースではなかったのに、衣類はすべてきれいにたたまれている。 しかも、何の香かわからないがとてもいい匂い。★★★★★ こりゃ、日本に帰ってから自分で洗濯するよりきれいになるし、絶対安上がり。 帰る前に全部洗濯お願いしてしまおう。
シャワーを浴びてすっきりしたところで、さくらへ向かう。 明日のクラビ最終日を最大限有意義に過ごすには何をすべきかをゆかこさんに相談することが目的。
さくらには、2組の日本人が。 1人は、「ぶらり!タイランド」の管理人ミヤちゃん。 とても気さくな方で、多少人見知りの気がある私もすぐに打ち解けて会話が進む。 タイの全てを知り尽くしているようなミヤちゃんは、今日Sand Sea Resortをチェックアウトして、ライレイからタウンへ戻るという情報だけで、我々の1日の行動を予測していた。 それが、全てを見透かされているようでこちらが恥ずかしくなるぐらい的中でびっくり。 尊敬の域に達してる方です。 今後ともよろしく。
もう1組は、タイははじめてという、ハルカちゃん&Yマサ君のカップル。 この日は象のトレッキングツアーに参加してきたとのこと。 まずは、明日のプランニング。 相談の結果、スピードボートのクラビ4島シュノーケルツアー(1000B)に決定。 タイムリミットぎりぎりで予約。
さて今度は、本日の晩御飯の相談。
ゆかこさんのオススメで、「ルアンマイ」に行くことに。 ミヤちゃんは残念ながらすでにさくらで食事を済ませたところだったので、ハルカちゃん&Yマサ君を誘って 4人で店に向かう。 さくらからは、車で10分弱。 入口の階段を登ると、明らかに今まで経験したタイのどのレストランよりも洗練された造りが拡がる
もともと王室の別荘を改造して作られたとのこと。 私が見てきたタイのどのレストランよりも、おしゃれな雰囲気。 このまま東京に持ってきても、合コンスポットとして十分使えるであろう。 とりあえず席に着いただけでかなりの満足度。★★★★★
ウェイトレスの子と、互いにかみ合わないタイ語と英語で料理の質問をしながら何とか注文。 しかし、今回の旅行で一番感心したのが、レストラン内でのゆ〜さんのタイ語会話能力。 片言ではありながら、英語・日本語を交えずとも、必ず自分の食べたいものを確実に相手に伝え、注文する。 マジで尊敬。
この日のメニューは、トムヤンクン(私は苦手、それを知ったゆ〜さんがこの日まで遠慮してくれてた)、日本でいうエビしんじょうのようなエビのすり身のフライ、イカのガーリックフライ、牛のサラダ、グリーンカレー、 トムカティ(ウェイトレスが「ココナッツバッド」と言ってたので、多分ココナッツも芽?のスープ)。 ビール、ピナコラーダ(パイナップルをくり抜いて出てきたので、他のドリンクより出てくるのが遅い)など合わせて1200B。★★★★
ハルカちゃん&Yマサ君のクラビ初体験の話しを、クラビフリークの仲間入りしてくれることを期待しながら、 クラビの先輩気取で楽しむ。
通常、海外に来ると知り合い以外の日本人との交流を好まないのであるが、クラビましてやさくらだと、何故か同朋意識が芽生えてくる。 これもクラビそしてさくらが成せる業なのであろう。
彼らの宿泊先のメリタイムを経由して、Aマンションに戻る。 見ると、「Eddy」はまだOpenしている。 素通りできず、寄り道。 今日の夕飯で、お腹の完全復活を確信し、アイスクリームサンデー50Bを平らげる。★★★★
結構なボリュームだったが、もはや余裕、余裕。
部屋に戻り、マッサージに行こうか迷うも、この前のところで同じ人が出てきたら、「Change!!」とはっきり 言う勇気がないので断念。
  6日目
  ついにクラビ最終日。
今日も天気は良さそう。 このまま今日も雨が降らなければパーフェクト達成。
本日は、スピードボートでのクラビ4島シュノーケルツアーなので、前回のロングテールボートの時と比べて、朝は 時間にかなり余裕あり。
ということで、まずは定番(っつても3日目だけど)Eddyでアンニュイな朝食を。
モーニング70Bで、オムレツ、ソーセージ、紅茶、グアバジュース。★★★
今日の夜の便でバンコクへ向かうため、ホテルはチャックアウトにする。+275B。 ついでに洗濯も再度依頼。 これで、今日使う水着とシャツ以外の衣服は、確実に来る前よりキレイ&いい匂いにして日本に帰れるはず。 普段の旅行とは丸っきり逆。
ワゴン車でピックアップされ、チャオファピアへ向かう。 我々が一番乗りだったようで、本日のクルー達に握手で迎えられる。 そして1日お世話になるスピードボートを紹介される。 大き過ぎず小さ過ぎずで、船体も新しくキレイ快適なツアーになることを確信。
他の参加者を待つ間、クルー達と雑談。 集合した参加者は総勢20名程度。 ほぼ半数ずつ、日本人とそれ以外という感じで2隻に分けられれる。 すなわち我々のボートは日本人のみ4組。
ロングテールと違い移動は速いだろうと、日差しを気にせず船頭を陣取る。 波が高いことも手伝い、しっかりつかっまていないと海に放り出されそうな揺れと衝撃だか、快適、快適。 ロンゲテールの風情とのんびり感も捨てがたいが、スピードボードはさすがに高いだけのことはあるというのが 率直な感想。
最初の目的地はタップ島。 ボートが近付くに連れてはっきりしてくる景観は前回訪れたハイシーズン時に全くひけを取らない。 雨季の今回はあきらめていたこの青と白のコントラストに、最終日にしてようやく飛び込む。
くっきり浮かび上がる「白砂の道」
に沿うように、浅瀬をシュノーケリング。 今回の旅で海の透明度に対する溜まったモヤモヤを、ここですべて解消すべくひたすら浮遊。 クルーが用意していたパンに寄って来る魚と戯れていると、あっという間に予定の1時間が過ぎていく。★★★★★
次はチキン島に向かっていたが、波が高いということでその近くにある島の沖に停泊。 「フォー・アイランド」(4番目の島)。 ここで20分ほどのシュノーケリング。★★★ ボートのそばには魚はあまり見当たらなかったが、ちょっと行くとわんさかいたらしい。 ふと見ると、クルーのキャプテンが携帯電話で何やら話をしている。 はっきりとは聞き取れない(まあ、意味もわからないが)、どうやら他の船と各エリアの状況を交換している らしい。 天候、潮の状態などを聞きながら、コース・滞在時間を微妙に調整しているのかもしれない。 こんな自然のど真ん中でも、明らかに通信の近代化の波は訪れているのである。 そういえば、側面にURLを大きくペイントしている船も数多くいたし。
ポタ島に着いたところでランチ。 メニューはチキン炒飯と鳥唐揚。 そしてデザートが充実していた。 マンゴスチン、バナナ、ランプータン、スイカ。 ほとんど食べ放題に近い状態。 さすが「高級」ツアー!!★★★★
食後はビーチでのんびり。 同じ頃、ユ〜ザウルスは最初の獲物のランチを平らげ、次の獲物となる金髪美少年を捕獲中であった。 そう、昨日ライレイからのボートの中で目をつけた少年が、偶然にも今日も我々と同じツアーにもう1隻の ボートで参加していたのである。
「ゼンポウニ、ターゲット、ハッケン。Fire!!」
ユ〜ザウルスのスコープが標的を捕え、攻撃開始
「アナタ、トムクルーズニニテルネ。カッコイイ。」
「ドコカラキタノ。ダレトキタノ。ナンサイ。」
「Kobeサン、コッチヘキテ、カレトノシャシンヲトッテ。」
1時間ちょっとでポタ島を後にする。★★★★
最終目的地はプラナンビーチ。 昨日につづき連チャンなので、見慣れた景観を横目に、この旅行最後の海水浴に徹する。 30分ほどの滞在。
前回の旅行でも、最終日がシュノーケリングツアーで、最後の地がこのプラナンであったが、その時と同様、 これで旅行も終わりかと、センチメンタルが迫ってくる。★★★
全行程を終え、チャオファピアに帰り着いたのは14:30。
飛行機の時間まではたっぷり余裕あるし、かといってせせこましたスケジュールでもないし、本当に満足度の 高いツアーである。★★★★★
出発までにできるかぎりのことはしておかないと。 ホテルに戻りシャワーを浴びて、おおよその帰り仕度を済ませる。 バッグの残りスペースを確認。
まずは「カフェタワン」でメールチェック&Yukoさんにごあいさつ。 もう少し人通りの多い場所へ移転したいとのことでしたが、次回も利用させていただきます!
Vogueへ行って、お土産購入。 明日の朝一で東京へ向かうことを考えると、これが最後の買い物なので、インスタントラーメンとカレーペースト をバッグの残りスペース分目一杯購入。
そして、ホテルに戻り、バッグにお土産を詰め、Nマーケットで最後の夕食をすべくゆ〜さんを待つ間に これまた最後の「Eddy」に。 メニューを見ていると、ドリンクや軽食と並んで載っているタイフードに目が行く。 最後に試してみるかと、グリーンカレー50Bをオーダー。 少量だったとはいえ、カレー1食分のハンデを胃に入れたままゆ〜さんと食事に参戦するのは荷が重いが、 今後も来るたびにお世話になるはずのEddyについてより深く知るためには仕方がない。 Cafeのカレーにしてはまずまず。 軽食としてならGood。★★★
いよいよNマーケットで最後の晩餐。 奥目にあった食事ができそうな屋台をチョイスし、プラスチック製のテーブルセットに腰掛ける 頼んだのは、バーミーナーム(温か麺)、プーパッポンカリー、エビのスウィートバジル炒め、そして瓶のペプシ。 トータルで130B
それぞれ上品なボリュームで、明るいうちの早めの晩餐の我々には丁度いい。★★★★
正確に言うと「我々」ではなく「我」。 ゆ〜さんは、このあと1つめの別腹にパンケーキ、2つめの別 腹にシェイクを… クラビでの全行程を終え、「さくら」に戻る。
今回もまたまた大変お世話になりました。 クラビ以外で、計画の段階からこれほど痒いところに手が届くような海外旅行は経験したことはない。 それもこれも全て「さくら」のお陰なのです。 あらためて感謝!!
別れを惜しみつつ、おとうさん運転のさくら号で空港へ。 帰りがけにAマンションに寄り、チェックアウト&荷物をピックアップ。 フロントの女の子が外まで出てきてお見送り。 その姿に最後の★★★★★。
クラビを後にし、バンコクへの空路、機内での軽食を頬張りながら、その人は言った。
「私、こっちに来てからまだ1度も満腹になってないなあ」
つい2時間前にナイトマーケットで口にしたカニやエビ およびカオニャウ(もち米ご飯)、デザートのパンケーキにココナッツシェイク、そしてさくらで食べた甘い砂糖菓子は、いったいどこへ消えたというのだ。
そして軽食に手をつけようとしない私を見てこう続けた。
「食欲ないの?」‥‥ 食欲ないんじゃないわい!満腹なんじゃい!普通の人はそうなんだよ、ゆ〜さん。。。














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